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ジョージ・ネルソン [PICK UP ITEM]

ジョージ・ネルソン

George Nelson

ジョージ・ネルソン

( 1908-1986 )
アメリカ

デザイン以外にもさまざまな才能を持ち合わせた天才と称されるジョージ・ネルソンは、アメリカ出身のデザイナーであり建築家、グラフィックデザイナー、著者、教師、インテリアプランナー、さらにはプロダクト・デザイナーと幅広く活動してきた多芸多才な人物です。

コネチカット州・ハートフォード生まれで、1931年にイェール大学にて建築専攻の学位を取得しています。その後は、イタリア・ローマに移り、アメリカンアカデミーで学んでいます。
1936年には、ニューヨークでウイリアム・ハンビーと建築事務所を設立しました。そして、建築分野での功績が周囲から認められたことがきっかけで、建築雑誌の編集長を務めるようになり多くの著書を出版しています。

彼の著書や記事は当時のハーマンミラー社の目にとまり注目され、最終的にはハーマンミラー社のデザインディレクターとなり、1946年からその後20年はデザイン部長を務めるなど、輝かしい功績を世に残してきました。
同社でデザイン部長を務める傍ら、その当時は全くの無名のチャールズ&レイ・イームズ夫妻の才能に見出してデザインコンサルタント契約を結びます。
イームズ夫妻のほかにも、彫刻家のイサム・ノグチ、建築家のエーロ・サーリネン、名デザイナーのアレキサンダー・ジラードなどを積極的に起用し、ミッドセンチュリーを代表する作品を数多く生み出してきました。

ハーマンミラー社を世界のトップブランドとして導いた立役者としても知られる彼は、自らもデザイナーとして躍動しています。
デザイナーとしての彼は、ネルソンプラットフォームベンチやネルソンスワッグレッググループ、ネルソンココナッツチェアなどの代表作を生みだし、現在に至るまで世界中の多く人々に愛用されています。

ネルソン作品の代表作ともいわれる「ネルソンプラットフォームベンチ」は、建築家として知られる彼らしい直線美のフォルムが加えられたオリジナルデザインです。
通称ネルソンベンチは、アジアなテイストや和のテイストも含むなど、モダンなデザインの象徴とされ用途に捉われることなく使いやすい家具として今もなお多くの人々に親しまれています。

実は、ネルソンベンチを作るきっかけは、ニューヨークにある彼のオフィスに置いて来客を早々に帰らせようという考えから生まれました。あまり長居できないようにと、ネルソンベンチをわざと細長い板のベンチにしたのですが、座り心地の良さが快適だと来客に好まれて結局なかなか腰を上げてくれなかったというユニークな作品としても知られています。

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