Poul Kjaerholm
ポール・ケアホルム
( 1929-1980 ) デンマーク
デンマークデザイン界の巨匠と呼ばれる家具デザイナーであり、建築素材に強い関心とこだわりを持ち続け、スチールを家具制作のために素材としていち早く取り入れた第一人者として世界的に有名です。 今もなお愛され続ける代表作「PK22」は、ミラノトリエンナーレにてグランプリを受賞しました。
デンマークのオスターヴゥローに生まれたポール・ケアホルムは、当初画家を目指していましたが、祖父の薦めがきっかけで家具職人に弟子入りして家具制作の基礎を学びます。 修行を終えるころにはすでに高い技術を持っていましたが、その後2年間は教師をしていたハンス・J・ウェグナーに才能を見いだされ、彼の事務所で実践を重ねながらデザインを学びました。仕事をしている傍ら、家具デザインを学ぶためコペンハーゲン工芸学校の夜間コースに通います。家具デザイン学科を卒業したあと間もなくして、北欧の工芸デザイン賞であるルニングプライズを受賞します。
家具制作の実技と合わせて教育にも力を注いでいたことでも有名で、卒業したコペンハーゲン工芸学校の講師のほか、コペンハーゲン王立美術アカデミーでは1955年から約20年間ものあいだ教鞭を執りました。
徹底した美意識をもつデザイナーであったことから、個性よりも家具や建築における素材の特性を表現するといった独自のデザイン哲学のもと多くの家具をつくり上げました。 現在にも残るポール・ケアホルムの作品のうち、代表作として有名なのが「PK22(1955年発表)」です。
PK22は、素材にこだわる彼が理想のスチールに出会い、ビジネスパートナーであるE・コル・クリステンセンと共同で作った最初のコレクションです。 高品質なステンレスを使用したフレームに、レザーや籐の座面を載せた椅子は、近代建築の巨匠の一人ミース・ファン・デル・ローエが制作したバルセロナチェアから強い影響を受けたといわれています。これらの作品は、そして、当時のイタリアで最も権威のあるミラノトリエンナーレで見事グランプリを獲得しました。
1956年にラングステッドに土地を購入して自邸を建設しますが、その自邸のためにと製作された家具デザインがPK38やPK54などを含めた10種類の名作を生みだしました。そして、1960年には、イタリアのミラノで開かれた美術展覧会でデンマーク・パヴィリオンのデザインを担当しました。 PK22に並ぶ代表作として有名なPK31は、高い理想のもとに製作された傑作であり、幾何学的なラインや美を提唱しながらも、快適性までも兼ね揃えたデザインで幅広く活用できるソファです。
Poul Kjaerholm
ポール・ケアホルム
( 1929-1980 )
デンマーク
デンマークデザイン界の巨匠と呼ばれる家具デザイナーであり、建築素材に強い関心とこだわりを持ち続け、スチールを家具制作のために素材としていち早く取り入れた第一人者として世界的に有名です。
今もなお愛され続ける代表作「PK22」は、ミラノトリエンナーレにてグランプリを受賞しました。
デンマークのオスターヴゥローに生まれたポール・ケアホルムは、当初画家を目指していましたが、祖父の薦めがきっかけで家具職人に弟子入りして家具制作の基礎を学びます。 修行を終えるころにはすでに高い技術を持っていましたが、その後2年間は教師をしていたハンス・J・ウェグナーに才能を見いだされ、彼の事務所で実践を重ねながらデザインを学びました。仕事をしている傍ら、家具デザインを学ぶためコペンハーゲン工芸学校の夜間コースに通います。家具デザイン学科を卒業したあと間もなくして、北欧の工芸デザイン賞であるルニングプライズを受賞します。
家具制作の実技と合わせて教育にも力を注いでいたことでも有名で、卒業したコペンハーゲン工芸学校の講師のほか、コペンハーゲン王立美術アカデミーでは1955年から約20年間ものあいだ教鞭を執りました。
徹底した美意識をもつデザイナーであったことから、個性よりも家具や建築における素材の特性を表現するといった独自のデザイン哲学のもと多くの家具をつくり上げました。 現在にも残るポール・ケアホルムの作品のうち、代表作として有名なのが「PK22(1955年発表)」です。
PK22は、素材にこだわる彼が理想のスチールに出会い、ビジネスパートナーであるE・コル・クリステンセンと共同で作った最初のコレクションです。
高品質なステンレスを使用したフレームに、レザーや籐の座面を載せた椅子は、近代建築の巨匠の一人ミース・ファン・デル・ローエが制作したバルセロナチェアから強い影響を受けたといわれています。これらの作品は、そして、当時のイタリアで最も権威のあるミラノトリエンナーレで見事グランプリを獲得しました。
1956年にラングステッドに土地を購入して自邸を建設しますが、その自邸のためにと製作された家具デザインがPK38やPK54などを含めた10種類の名作を生みだしました。そして、1960年には、イタリアのミラノで開かれた美術展覧会でデンマーク・パヴィリオンのデザインを担当しました。
PK22に並ぶ代表作として有名なPK31は、高い理想のもとに製作された傑作であり、幾何学的なラインや美を提唱しながらも、快適性までも兼ね揃えたデザインで幅広く活用できるソファです。