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チャールズ&レイ・イームズ [PICK UP ITEM]

チャールズ&レイ・イームズ

Charles & Ray Eames

チャールズ&レイ・イームズ

(1907-1978 Charles)(1912-1988 Ray)
アメリカ

イームズ夫妻は、建築や家具、映像、写真、グラフィットなどのデザインで多大なる功績を残したことで有名なアメリカを代表するデザイン界のパイオニアです。

ミズーリ生まれのチャールズは、写真が趣味であった父が遺した形見を使い写真撮影をはじめ、その後は学校に通いながら製図工の見習いとして働きながら設計や製図を学びました。1925年にワシント大学建築科入学に入学しますが、発想がモダン過ぎで学校の方針とは合わないと判断されたために放校されます。
その後は、最初の妻と結婚して娘をもうけ、1930年にアメリカのセント・ルイスで建築設計事務所を設立しましたが、世界恐慌が起こったことで業績は思わしくありませんでした。

チャールズが大きな影響を受けたとされるフィンランド出身の建築家、エリエル・サーリネンの招待でクランブルック美術大学に入学します。サーリネンの息子であるエーロ・サーリネンと意気投合し、その後にオーガニック家具デザインのコンペで応募した椅子や棚などの作品は2部門で優勝しました。

1941年に妻と離婚し、美術大学時代の同僚であるサクラメント生まれの「レイ・カイザー」と再婚し、その後は「レイ&チャールズ」として活動を本格化させました。
レイ&チャールズの転機ともなったプライウッド製のレッグ・スプリントを海軍から受注したことで、1942年プライフォームド・ウッド社を設立します。第2次世界大戦終了までに15万本以上も製造されました。

その後も精力的にデザイン家具を生みだしてきたイームズ夫妻は、1950年に展示展をきっかけにハーマンミラーからの依頼を受けデザインコンサルタントと契約します。
初期から続けてきた合板加工の家具だけでなく、新しく流通したガラス繊維やプラスチックなどの素材を使った椅子をデザインし、手や体を使ってシルエットを確かめながら優しく斬新な家具(シェルチェアやラウンジチェア&オットマンなど)を多数生みだしてきました。

1940年代から1960年代ころにデザイン家具は、インテリアの世界では「ミッドセンチュリー」と呼ばれます。そして、この時代を引率していたのがまさにイームズ夫妻であり、曲線を美しく多用したデザインで、より開放感があって実用性のある家具やインテリアは今もなお世界中で愛用されています。
現在も世に出回る彼らの家具やインテリアは、ハーマンミラーがオリジナル作品を作り続けていて、ライセンス許可を受けているヴィトラ社からも正規品が製造されています。

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