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ヴェルナー・パントン [New Items]

ヴェルナー・パントン

Verner Panton

ヴェルナー・パントン

( 1926-1998 )
デンマーク

モダンデザインの巨匠と呼ばれるデンマークを代表する建築家であり、デザイナーです。
代表作は、世界発のプラスチックでできた完全一体型チェア「パントンチェア」です。

デンマークのオーデンセで生まれで、コペンハーゲンにある王立美術アカデミーで建築を専攻します。その後、モダン様式を代表する建築家のアルネ・ヤコブセンの建設事務所に2年間ほど勤め、その後は1955年に自らがデザイン事務所を設立しました。
その後は、20世紀の名作建築物の一つとして革新的な設計として知られる折り畳み式の家や、カードボードハウスなどを提案しその名を世界に広めていきました。

スイスに移住してからは、世界中の名だたるプロダクション会社(フリッツ・ハンセン、ルイス・ポールセン、ハーマンミラーなど)とタッグを組み、数多くプロダクトデザインを残しました。
そして、デザイナーとしての名を世界に広げた作品が発表されるのが1967年のことです。
この年に彼は、自らの名を込めて命名した「パントンチェア」を発表し、世界中から高い賞賛を受けるようになるのです。

パントンチェアは、革新的な提案として作られた世界で初めてのプラスチック製の完全一体型チェアです。
北欧の伝統的な技法ではなく、より新しく、そして安く生産できるプラスチックという素材に魅せられた彼が製作したのは、可塑性素材だからこそ表現できる一体型のシングルフォームであったことから世界に大きな驚きを与えました。
彼の独創的で革新的な提案は、1960年代から1970年代の家具デザインの歴史に多大なる影響を与えたとして、大量に生産されて現在もなおその魅力を知る多くの人々に愛用され続けています。

パントンチェアで一世を風靡したパントンですが、同じく照明デザインの製作も手がけています。有名な「グローブランプ」は文字どおり地球を連想させる美しいフォルムが特徴的で、「ムーンランプ」は幻想的な光を灯すランプとして人気があります。このように現代でも愛される画期的な照明作品を数多くデザインしてきました。

彼が製作したデザインは家具や照明デザインだけに留まらず、独特の色彩構成を使い表現した空間形成は北欧のモダンデザインを代表する作品だといわれています。
1970年にドイツ・ケルンで開催された家具見本市で発表された「ファンタジーランドスケープ」は、彼の卓越した色の表現力をはじめ、空間すべてをデザインし作り出す圧倒的な世界観、未来的なひらめき、そして美しい曲線の美しさといった居心地の良さを感じられるものばかりです。

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